キラー・カーン反省、号泣のち激怒「歯を折ったなら写真見せろ」自転車ひき逃げ書類送検
元プロレスラーのキラー・カンこと小沢正志氏(73)が警視庁により書類送検された。キラー・カンは歩行する女性を自転車ではねて負傷させ、そのまま逃げたとされる。
キラー・カンはこの日、自身が経営する新宿区の「居酒屋カンちゃん」に自転車で現れると詰めかけた報道陣に「(被害女性は)金をとろうとしている」などと話して店内に入った。店内では号泣。慰められるシーンがガラス越しに見えた。事態はそこから急転。報道陣に対応しない予定だったが、姿を現すと、今度は怒り心頭で約10分間、まくし立てた。
「俺が何でひき逃げしたって言うんですか。俺は逃げてないですよ」と主張。事故後にお互いに「悪かった」というやり取りがあったことや、3、4日後に警察が来たことにも不信感を示した。
さらに「相手が歯を折ったなら写真を見せてほしいし、保険証とかで調べさせてほしいといっているけど、警察が調べてくれない」とし、「ここまでになるなんてビックリしてるんですよ」と首をひねった。
報道陣から「ぶつかって救護しなかったらひき逃げになりますよ」と問われると「これがひき逃げですか?オレが被害者ですよ。人に思いやりがないんですか。自転車来たらちょっと止まってやろうとか、車が来たらちょっと通してやろうとか、そういう思いやりが日本人はなくなってるんですか!」と謎の主張。「当たったことは確かですよ。でも俺はなんだか分からなかった」と反論した。
警察発表で容疑を認めたことになっていることを問われると「容疑も認めてるも何も、俺の自転車で転んだんだったら、『そうじゃないですか』と言っただけですよ」とした。
最後には気を取り直し、「大声出してすみませんでした。みんな(報道陣)が待っていると思うからカッとなった」と話した。
キラー・カンはその直前には関係者を通じて文書でコメントを配布していた。「この度の件に関しまして、大変にお騒がせして本当に申し訳ありません。私の不注意から被害者の女性の方にはご迷惑をおかけしてしまい深く反省しております。全ては新宿警察署でお話しした通りです。今後はこのようなことがないように気持ちを引き締めてまいります。皆様におかれましては新型コロナウイルスの状況下、お身体にはくれぐれもご自愛くださいますように」と被害者への謝意と反省を示していたはずだった。
キラー・カンは1963年に大相撲デビューし春日野部屋所属の越錦として最高位・幕下40枚目。71年にプロレスに転向後は全盛期で195センチ140キロの巨体を生かした大型ヒールとして国内外で活躍。
引退後は新宿に「スナック カンちゃん」を開店。その後「ちゃんこ居酒屋 カンちゃん」を経営し、後に閉店。その後も飲食店を経営し、現在は新宿区百人町で「居酒屋カンちゃん」を営んでいる。