「プロレス・全日本」（１３日、後楽園ホール）

　王者の諏訪魔、石川修司組に宮原健斗、青柳優馬組が挑戦する来年１月２日の世界タッグ選手権試合と、王者の諏訪魔に青柳優が挑戦する来年１月３日の三冠ヘビー級選手権試合のダブル前哨戦が６人タッグで行われ、宮原、青柳優にＣＩＭＡ（ＯＷＥ）を加えたトリオが諏訪魔、石川、佐藤光留組に勝利した。

　相手組の巨体とパワーに苦しめられながらも、青柳優が諏訪魔と激しくやり合うなど、本番を意識するかのような熱戦を展開。最後は青柳優が諏訪魔にジャーマンスープレックス、石川にトラースキックを見舞って流れを引き寄せ、最後は孤立した佐藤光にＣＩＭＡがメテオラをたたき込み、宮原がシャットダウンスープレックスで仕留めた。

　試合後は、世界タッグ王座（ＰＷＦとインターナショナルの２冠王座）と３冠ヘビー級王座の“５冠獲り”に燃える青柳優は、現５冠王の諏訪魔に突っかかって乱闘を展開。リング上が落ち着いたとことでＣＩＭＡがマイクを持つと、「全日本プロレスに上がったのは２０年近く前。久しぶりに上がって３つ気づいたことがあります」と切り出した。

　「まず１つ。みんなデカい。これも全日本プロレスにすごいところ」と話し、続けて「違う魅力もありました。思った以上に自己主張が激しい。いい意味で。それが一番ビックリかもわからない」と指摘。３つめに「ボクのコスチュームを見てもらったら分かる通り、ボクのカラーはブルーです。全日本プロレスのリングは真っ青です。すばらしいですね」と話した。

　そして、「もう一回、全日本プロレスに帰ってきていいですか。今日はヘビー級の中に紛れてやりましたけど、まだまだ若い選手、ジュニアの選手、たくさんいるんやったらＣＩＭＡが責任を持って、このリングに刺激をぶち込もうじゃないですか」と、継続参戦をアピール。「ボクは＃ストロングハーツの一員です。２人、３人、連れてまた戻って来たいと思います」と自身以外の参戦もぶち上げた。

　続いてマイクを持った青柳優は「来年１月２日、３日、世界タッグと三冠に挑戦します。期待していて下さい」とアピール。そして、今年最後の興行の締めを任された宮原は、コロナ禍に見舞われたこの１年を振り返り、「みなさまも生活やいろんなことで苦しいこと、大変なことが多いと思います。ただボクらはプロレスを通して、みなさまの明日への活力になればいいと思って命を張って戦っています」と熱弁し、「全日本プロレスもさまざまな変化が起きました。ただ、オレは全日本プロレスのエースだ。何も変わらない」とアピールした。

　インタビューでは、宮原が「オレが中心でベルトを巻いてなきゃならない。１月２日から世界タッグを獲って、オレがベルトを総取りします。やはりエースがベルトを巻いたら分かりやすくて面白い」と主張。それを聞いた青柳優は負けじと「来年の頭はボクが主役みたいなもんですから。両方獲れば、史上最年少の５冠王者。これ話題になりますよ。これはボクが中心でしょう」と宣言した。