元世界王者フランキー・ランドール氏死去 59歳 94年、チャベスの連勝をストップ
ボクシングの世界スーパーライト級王座を3度獲得した元WBC、WBA世界同級王者のフランキー・ランドール氏が23日、米国テネシー州モリスタウンの施設で死去した。59歳だった。同日、リングTVなど米メディアが報じた。近年は慢性外傷性脳症やパーキンソン病で闘病生活を送っていた。
米国アラバマ州バーミンガム出身のランドール氏は81年6月にプロデビュー。キャリアのハイライトとなるのが94年1月29日の世界初挑戦だった。当時、90戦無敗の“帝王”WBC世界スーパーライト級王者フリオセサール・チャベス(メキシコ)に挑戦。圧倒的不利の下馬評の中、ランドール氏は11回にシャープなワンツーで“鉄のあご”を持つチャベスからプロ初のダウンを奪い、2-1の判定でチャベスに初黒星をつけて王座を奪取した。
翌年5月の再戦では、1-2の8回負傷判定で王座を奪還されるが、同年9月にWBA世界同級王者のファンマルチン・コッジ(アルゼンチン)に判定勝ちしてWBA王座を獲得。2度防衛後、96年1月のコッジとの再戦に4回負傷判定で敗れて陥落したが、同年8月のコッジとの3度目の対戦に判定勝ちして王座に返り咲いた。3度目の戴冠では97年11月の初防衛戦でカリ・ライリー(フランス)に敗れ、王座を失った。キャリア晩年は黒星が続き、ラストファイトは05年7月。生涯戦績は77戦58勝(42KO)18敗1分けだった。