43歳の所英男が涙、リオ五輪銀レスラー太田忍に“洗礼”一本勝ち「お久しぶりです」

太田忍の腕をきめにいく所英男(撮影・金田祐二)
所英男に迎撃される太田忍(撮影・金田祐二)
所英男に腕をきめられ敗れ、ぼう然の太田忍(撮影・金田祐二)
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 「RIZIN.26」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 3年半ぶりの参戦となった所英男(43)が、格闘技デビューとなったリオ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル59キロ級銀メダルの太田忍(27)と対戦し、2回2分24秒、腕ひしぎ十字固めで一本勝ちした。

 百戦錬磨の経験値を見せつけ、MMAの“洗礼”を浴びせた。1回は、グラウンドで関節技を狙う所に対し、太田はスタンドで応戦。所が下からの腕十字に捕らえた場面もあったが、そのまま太田にリフトされるなど、強靱(きょうじん)なフィジカルを誇る五輪メダリストと一進一退の攻防を繰り広げた。

 ただ、真骨頂は2回。組み合ってからテイクダウンを取られた後、上になった太田の一瞬の隙を突いて下から腕十字固めに捕らえ、体勢を入れ替えながら右肘を完璧に決めてタップを奪った。

 久々のMMAとなったが、持ち味を発揮し、涙を浮かべながら陣営と抱き合った43歳。マイクを取ると、「RIZINファン、格闘技ファンの皆さん、お久しぶりです、所英男です」とあいさつし、この日がデビュー戦となった相手に対して「太田忍選手、(試合が)来月、再来月なら違う展開になったと思う。引き続き格闘技をやっていきましょう」と呼びかけた。

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