暴走大巨人ついに解散!背水の陣で世界タッグ陥落「言い訳は何もない」「1回終了」
「プロレス・全日本」(2日、後楽園ホール)
世界タッグ選手権試合が行われ、王者の“暴走大巨人”諏訪魔、石川修司組が挑戦者の“ネクストリーム”宮原健斗、青柳優馬組に敗れて6度目の防衛に失敗し、タッグ解散を宣言した。
世界タッグ王座戴冠4度、史上最多通算12度の防衛、プロレス大賞で3年連続最優秀タッグを受賞するなど輝かしい実績を残してきた名コンビは昨年、不協和音を響かせた時期があり、世界最強タッグ決定リーグ戦で優勝を逃すなど精彩を欠いたことで、「負けたら解散」の背水の陣を引いて世界最強タッグ決定リーグ戦覇者のネクストリームを迎撃。スピードで上回る相手を巨体をパワーで迎撃し、終盤には青柳を捕らえた諏訪魔がフロントスープレックス、投げっぱなしジャーマンなどの猛攻で追い込んだが、トドメのバックドロップホールドをハンマーロック式フロントネックロックのエンドゲームで切り返されてレフェリーストップ負けした。
逆転の王座陥落に2人はガックリ。石川は「言い訳は何もない。宮原&青柳は強かったよ。青柳の時代を変えるという気持ちが上回ったのかもしれない。でも、変えるつもりはないんで、暴走大巨人は1回終了ということにしたいなと思います。どうですか」と、宣言通りの解散を諏訪魔に呼びかけた。
青柳に屈した諏訪魔は「オレがやられて申し訳ない」と謝罪し、「若い力が台頭してきているというのはあるし、言ったからには石川選手の意見に賛成するというか、オレからも暴走大巨人、解散しますよ。ここまでやられて」と同意したことで解散が決定。だが、石川は「諏訪魔さんもオレも全日本プロレスを盛り上げるっていう、今度は個々の勝負で盛り上げたいなと思って。今度は違うステージでまた勝負したい」と前を向いた。
諏訪魔も「次はこれから別のステージにオレと石川選手は立ってさ、どんだけ面白くする勝って競争をしたいね。石川選手と勝負する時もあるかもしれないし、全日本の若い力がどんどん伸びてきて、どうするかっていうのは2人とも考えたけど、次、頑張ります」と切磋琢磨する関係への移行を強調。3日に青柳優馬との三冠ヘビー級王座防衛戦を控えており、「解散に追い込まれたわけだから、青柳に明日、借りを返してさ、全日本の三冠はすごいベルトなんだっていうのは分からせたい」と雪辱に闘志を燃やし、最後は2人で握手を交わした。