新日本・ヒロム奪還!ジュニア最強を証明 SHOとの対戦熱望「俺と戦え!」
「プロレス・新日本」(5日、東京ドーム)
ジュニア最強は俺だ-。誰よりも意地を燃やした高橋ヒロムが、前夜からの頂上決戦2連戦を制し、IWGPジュニアヘビー級のベルトを奪還した。王者石森に対し、旋回式のビクトリー・ロイヤルからのTIME BOMB 2をさく裂させ、3カウントを奪取した。
東京ドームのセミファイナルとしては史上初となるIWGPジュニア選手権で輝きを放った。ベルトを携えて花道を引き揚げる際、「俺が近い将来、この東京ドームのメインで、ジュニア選手権をやってやるぞ!」とマイクもなしに絶叫。インタビュールームでは「夢も見させてくれない時代に、俺は誰よりも大きな声で夢を語る。語るだけじゃない、かなえるんだ」と熱弁した。
苦しい展開だった。石森の執拗(しつよう)な左肩攻撃で、悲鳴を上げる古傷。さらに、石森のBone Lockで完全に左肩を決められて苦しい表情を浮かべるヒロムだったが、何とかロープにエスケープ。めまぐるしく攻守が入れ替わる一戦で幾度とないピンチを執念でしのぎ、勝機をものにした。
東京ドーム2連戦でスーパーJカップ王者、IWGPジュニア王者を倒して最強を証明したヒロムだが、「一人、やりたい相手がいる」と切り出し、「SHO、俺と戦え!」と指名。自身が優勝した2020年のスーパージュニアで唯一勝てなかった相手で、「俺は最強の完全究極体ヒロムちゃんになったと思ったが、納得がいかない選手が1人いる。SHOと選手権試合を組んでくれ」とぶち上げた。