SANADAが飯伏の2冠統一構想に物申す「オレの挑戦とまとめないで」
「プロレス・新日本」(17日、後楽園ホール)
2月11日の広島サンプラザホール大会で、IWGPヘビー級・同インターコンチネンタル2冠王者の飯伏幸太に挑戦するSANADAが6人タッグの前哨戦で勝利し、飯伏がぶち上げている2冠王座統一に注文をつけた。
SANADAは内藤哲也、鷹木信悟と組んで、飯伏、本間朋晃、棚橋弘至組と対戦。2人が絡む時間は短かったが、SANADAはプランチャ、飯伏はその場飛びムーンサルトなどの空中殺法を繰り出し、SANADAのTKO、飯伏のシットダウン式ラストライドなど得意技の読み合いなど、本番を意識するかのようにやり合う。そして終盤、内藤が本間のコーナー最上段からの大こけしを自爆させて流れを引き寄せ、最後はデスティーノで本間を料理。試合後、SANADAと飯伏は視殺戦を繰り広げた。
インタビューではSANADAが、飯伏に「チャンピオンが統一と言ってるんですが、いつ統一するのか。あと統一とオレがチャレンジすることを一括にまとめないで欲しいっていうこと」と疑問を呈し、「純粋にワクワクする試合をしましょう」と呼び掛けた。一方、1月4、5日の東京ドーム2連戦で2冠を奪取、初防衛に成功したばかりの飯伏は「ドーム終わって8日たったけど、今日も全然ね、動いてないし。まあ、これからゆっくり仕上げていきますよ」とコンディションに不満気味。「まだ自分に、王者の貫禄がないかな。これから作っていきますから。まずは体調を万全に」と自分に言い聞かせるように話した。
また、フォールを奪われた本間はインターネット上で内藤に宣戦布告しており、「内藤、内藤、お前のことあきらめねーから。どんなに負けても負けても負けても、最後にオレが勝つ」とアピール。
内藤は「今シリーズ、テーマがないのはオレだけ。そんな中、彼はオレに宣戦布告してたよ。いや、いいと思いますよ。目の付け所がいいね。オレ、忙しくないんだよ。暇なんだよ。こんな状態、なかなかないからね」と本間を評価し、「本間選手以外にもテーマのない選手はいっぱいいるわけで、それこそ内藤の名前を出してみたらいいんじゃないの。オレもなんとなくテーマは頭に浮かんでいるかな。ただ、今そのタイミングじゃないからね。そのタイミングが来たらオレはそこに行っちゃうよ。今だけだよ。他の選手、今がチャンスだぜ。オレの名前をどんどん出した方がいいよ」と全方位に向けて、対戦アピールを呼び掛けた。