世田谷であしたのジョー展 資料200点で魅力に迫る
ボクシング漫画の金字塔の原画をたっぷりと見せる「あしたのために あしたのジョー!展」が、東京都世田谷区の世田谷文学館で開かれている。3月31日まで。
あしたのジョーは、原作者の故高森朝雄さんと漫画家ちばてつやさんの出会いから生まれ、「週刊少年マガジン」の1968年1月1日号から、73年5月13日号まで連載された。
ちばさんが描いた100点を超える原画や、高森さんの直筆原稿14点を含む約200点の資料を紹介。完結から50年近くたっても多くのファンに愛され続けているストーリーや、主人公矢吹丈、師匠の丹下段平、ヒロイン白木葉子など登場人物の魅力に迫る。
連載当時のボクシングの試合が15ラウンド制だったことにちなんで、高森さんの長男城さんと、ちばさんがそれぞれ選んだ、15の名場面を紹介するコーナーもある。
ジョーの永遠のライバル、力石徹の死は読者に衝撃を与え、ついには現実世界で葬儀が執り行われた。漫画史上初となる登場人物の葬儀の様子を伝える新聞記事も展示している。
月曜休館。料金は一般800円など。新型コロナウイルス感染症対策として、混雑時は入場を制限する。問い合わせは同館、電話03(5374)9111。