ボクシング元ヘビー級王者レオン・スピンクス氏、がんで死去 米報道 無敵アリを撃破
ボクシングの元統一ヘビー級王者のレオン・スピンクス氏が5日夜に前立腺がんのため、ネバダ州ヘンダーソンの病院で死去した、と6日(日本時間7日)、米全国紙USAトゥデー電子版など、複数のメディアが伝えた。
ミズーリ州セントルイス出身のスピンクス氏はアマチュア時代に出場した1976年モントリオール五輪でライトヘビー級の金メダルを獲得。隙間の空いた前歯を見せる笑顔はトレードマークとなった。
77年にプロに転向。78年2月15日のプロ8戦目で当時無敵を誇ったモハメド・アリを判定で破り、WBA、WBCの統一ヘビー級タイトルを奪取。ボクシング史上最大の大番狂わせとして今も語り継がれている。しかし、翌年の再戦で判定負け。81年に王座返り咲きを期してラリー・ホームズに挑んだが、3回TKO負けを喫した。
86年にはアントニオ猪木と異種格闘技戦を行い、敗れている。95年に引退。戦績は26勝17敗3引き分け。4年前にネバダ・ボクシング殿堂入りを果たした。
弟のマイケル氏もモントリオール五輪ミドル級で金メダル。プロ転向後はライトヘビー級統一王者、ヘビー級王者になるなど、兄弟でボクシング史にその名を刻んだ。