ヘッドギアなしでプロアマ“ガチンコ”対決、井上岳志と五輪代表の森脇唯人の先輩後輩が激戦

井上岳志を攻める森脇唯人=東京・代々木第一体育館(撮影・金田祐二)
井上岳志を攻める森脇唯人=東京・代々木第一体育館(撮影・金田祐二)
井上岳志を攻める森脇唯人=東京・代々木第一体育館(撮影・金田祐二)
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 「チャリティーボクシングイベント・LEGEND」(11日、代々木競技穣第一体育館)

 現役世界王者、レジェンドの元選手、アマチュアトップ選手らが集結し、3分3ラウンド、スパーリング形式のエキシビションで行われた。東京五輪ミドル級代表の森脇唯人(24)=自衛隊=は、駿台学園、法大の先輩にあたるWBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王者の井上岳志(31)=ワールドスポーツ=と対戦した。

 元WBA世界ミドル級王者、竹原慎二氏(49)がレフェリーを務める中、プロアマの重量級が互いにヘッドギアなしの“ガチンコ勝負”。188センチの体格に見合わぬスピードボクシングの森脇は、パワフルなインファイトをしかける井上に高い技術で応戦。柔軟性を生かして鋭い右ストレートを打ち込むなど互角に戦った。

 ロンドン五輪金メダルの村田諒太の後継者と呼ばれる森脇だが、コロナ禍でこの1年は試合から遠ざかっている。東京五輪開催の可否が問われる中で、チャリティーイベントに参加し「スポーツを通じて社会貢献できるのがすごい光栄。ボクシングをやっていてよかったと思った」と感慨を口にした。

 ヘッドギアは「危険はあるが、フェアプレーでやるというのでアマチュアだけつけていてもおかしいから」と自ら外したという。「これから活躍していこうと思うので、少しでも顔を覚えてもらえたらと外した」とハングリーさも見せた。

 井上が所属するワールドスポーツは、森脇にとって出げいこの拠点。2人は今も親交が深く、井上は「(コロナ禍で)1年間(一緒に練習を)やっていなかったが、パンチのスピードとかパワーとか以前より増していた」と成長を認めた。最後は先輩らしく、「東京五輪に森脇唯人が出場しますので、皆さん応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

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