ノア10年ぶり武道館で58歳の武藤がGHC奪取!健介、高山に続く3大メジャー制覇

ベルトを奪取した武藤敬司=日本武道館
潮崎豪(左)にシャイニングウイザードを見舞う武藤敬司=日本武道館
ベルトを奪取した武藤敬司
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 「プロレス・ノア」 (12日、日本武道館)

 ノアが10年12月5日以来10年ぶり46回目の日本武道館大会を開催し、4196人の観衆を集めた。メーンイベントのGHCヘビー級選手権試合ヘビー級選手権試合では挑戦者の武藤敬司が王者の潮崎豪を破り、杉浦貴が持つ史上最年長記録47歳10カ月を大きく更新する58歳2カ月で同王座を奪取。高山善廣に続く史上3人目のIWGPヘビー級、3冠ヘビー級、GHCヘビー級の3大メジャー王座制覇も達成した。

 武藤はドラゴンスクリュー、足4の字固めなどで潮崎の右足を徹底攻撃し、閃光魔術の連発、さらにはノア創始者の故三沢光晴さんの秘技エメラルドフロウジョンまで繰り出して追い込むも、粘る潮崎を仕留めきれず。さらに、18年3月に両ひざ人工関節手術を受けてからは封印していたムーンサルトプレスを解禁しようとしたが、発射までに時間がかかり阻止される。逆に豪腕ラリアット、月面水爆などの猛反撃に合うが、自身も驚異的な粘りを発揮してカウント3を許さず。最後は潮崎の豪腕ラリアットにカウンターのフランケンシュタイナーを繰り出して逆転勝ちを収めた。試合後、武藤は握手を求めたが潮崎は拒否。さらに清宮海斗が現れ、無言で挑戦をアピールした。

 インタビューでは「潮崎選手、オレの夢に付き合ってくれた。アイツはまだ反発心があるみたいで振られたけど。疲れた。交通事故に遭ったみたいで全身が痛えよ」と激闘を振り返った武藤。3つめのメジャー王座のベルトを腰に巻いた気持ちを、「頂上に上がったけど、崖から落ちたり、なんかしたり、やっと上がって、今は霧で視界が見えねえよ」と表現し、「こうやって苦労して、みなさんが囲んでくれて記事になったりするわけで、レスラー冥利に尽きるというか、レスラーは注目されてナンボのもんだと思っていますよ。チャンスをくれたノアにも感謝です」と充実感をにじませた。

 また、「ボクシングみたいにタイトルマッチは年1回とか2回でいいかな。ノアに言ってみようかな」と提案。清宮の挑戦要求には「ちょっと休ませて」と即答を避けた。

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