女王・浜崎、カンナに僅差判定で初防衛!世代交代阻止も「メチャクチャ強くなっていた」

女子スーパーアトム級のチャンピオンベルトを巻いて記念撮影をする浜崎朱加=日本ガイシホール(撮影・堀内翔)
試合を終えて抱き合う浜崎朱加と浅倉カンナ(手前)=日本ガイシホール(撮影・堀内翔)
総合ルール1回 浜崎朱加(左)がパンチを出す右は浅倉カンナ=日本ガイシホール(撮影・堀内翔)
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 「総合格闘技・RIZIN」(21日、愛知・日本ガイシホール)

 RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチは5分3回戦(肘あり)は王者の浜崎朱加(38)=AACC=が挑戦者の浅倉カンナ(23)=パラエストラ松戸=を2-1の判定で破り初防衛に成功した。

 両者は18年大みそかに対戦して浜崎が勝利して以来の再戦。1回は浜崎はジャブを突きながら圧力をかけると、浅倉も応戦して打ち合いとなったが、浜崎がぐらつかせるなど優位に立つ。さらにコーナーに押し込んでヒザを打ち込んだが、浅倉も体を入れ替えて浜崎を持ち上げてマットにたたきつけるも攻撃続かず。浅倉は右目付近から出血してチェックが入り、浜崎も鼻から出血した。

 2回も浜崎は打撃で優位に立ち、テークダウンからアームロックを狙うが、またも浅倉は浜崎を持ち上げて逃れ、上からパンチを浴びせたが長くは続かず。それでも浅倉はテークダウンに成功し、またもパンチの雨を降らせるが2回終了のゴングに止められた。

 3回に入ると浜崎の動きが落ちたのか、両者が距離を取って様子を見合う形となったが、次第に浅倉の打撃が浜崎の顔面を捕らえる場面が目立っていった。そして、浅倉は組み付いてコーナーに押し込んだが、浜崎はアームロックで捕獲。だが極めきれずに逃げられ、終了間際にタックルからテークダウンするも、試合終了のゴングが鳴り、僅差判定で軍配は浜崎に上がった。

 38歳にして国内の1強に君臨する浜崎と直近4連勝でタイトルマッチにたどり着いた浅倉の激突は、RIZINの榊原信行CEOが「一つの時代の区切りになる試合」と語るなど、女子格闘技の世代交代と活性化をかけた一戦と期待されてメインイベントとなった。

 意地で世代交代を許さなかった浜崎は対戦発表会見で浅倉について「2年ちょっと前に対戦してから、正直あまり変わってない印象」などと挑発的に語っていたが、試合後にマイクを持つと「メチャクチャ強くなっていました」と浅倉の成長を評価。世代交代の時が近づいているのを感じたのか、「私もそんなに長くできる年じゃないので、次の世代に頑張って行ってもらって、もっと引っ張って行ってもらいたいと思っています。私もできるまで頑張りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします」と、後輩世代にエールを送りつつ、自身の奮闘も誓った。

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