武尊が戦慄KO防衛 観戦の那須川天心戦実現へ「最高の舞台で最高の試合を」K-1
「K-1」(28日、日本武道館)
K-1 ワールドGPスーパーフェザー級タイトルマッチは王者の武尊(29)=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST=がKrush同級王者で挑戦者のレオナ・ペタス(28)=THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS=を2回KOで破って2度目の防衛に成功した。
「レオナ選手、力があっていい選手だったので、最高のリングで戦えて嬉しかったですし、K-1はKOじゃないと。倒した方が勝ちなので、それを体現できればと思うのできょうはKOしました」
当初は20年11月3日に予定されていた一戦。武尊が左拳を骨折したことで1月24日に延期となったが、緊急事態宣言発出で再び延期となり、約5カ月遅れで実現した。武尊にとって1年ぶりの試合。リングサイドではライバル・那須川天心(22)=TARGET/Cygames=が見守った。
序盤にいきなり相手のストレートを受けて後退したが、ニヤリと笑顔を見せた。次いでローキックの打ち合いで様子を見合う展開から、再びの激しい打ち合いは徐々に優勢に立つ。1回終了間際には、強烈な左フックでダウンを奪い、左拳を突き上げた。
2回はカーフキックでじわじわと攻め。カウンターを受けてふらついたが、その直後に逆襲に転じ右ストレートでスタンディングダウンを奪う。一気に攻勢に立つと最後は右フックをたたき込むと相手が膝から落ちた。レフェリーが試合を止めてKO勝ちを収めた。勝利を決めてトップロープから宙返りを決めた。
試合後はマイクで那須川戦実現を求めた。
まず「きょうはスペシャルゲストがきている。那須川天心選手、ご来場ありがとうございます。K-1へようこそ」とあいさつ。
続けて「天心選手も世界中の強豪を倒して、世界最高を証明する日本人の1人だと思うので、最高の舞台で最高の試合をしたいと思うので。この試合は多分、格闘技界にとっても、スポーツ界にとっても、日本にとってもむちゃくちゃパワーのある試合になると思うので、天心選手よろしくお願いします」と訴えた。
最後は「格闘技最高」と雄たけび。マイクパフォーマンスを締めくくった。
武尊は昨年大みそかの「RIZIN」ではリングサイド席でRISEフェザー級王者の那須川天心(22)の勝利を見届けた。キック最強王者同士の夢の対戦実現へ「僕たちは格闘家としてずっと引かれ合っていました。K-1でもRIZINでもない中立的なリングで拳を交えたいと思っています」と話していた。
那須川も当時「何も決まってないが、一緒に格闘技を盛り上げていきましょう」と呼びかけていた。今度は立場を逆にしての“急接近”。目の前の勝利で答えて見せた。
両者の対戦は中立の舞台で開催される方向で動いている。
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