立ち技格闘技のＫ－１は２９日、都内で年間最大イベント「Ｋ’ＦＥＳＴＡ」（２８日、日本武道館）の一夜明け会見を開き、中村拓巳プロデューサーが、Ｋ－１ワールドＧＰスーパーフェザー級王者の武尊（２９）＝Ｋ－１　ＧＹＭ　ＳＡＧＡＭＩ－ＯＮＯ　ＫＲＥＳＴ＝とキックボクシングＲＩＳＥ世界フェザー級王者の那須川天心（２２）＝ＴＡＲＧＥＴ／Ｃｙｇａｍｅｓ＝の対戦実現へ動き出す考えを明かした。

　昨年大みそかに那須川と対戦を誓い合った武尊は前日にレオナ・ペタス（ＴＨＥ　ＳＰＩＲＩＴ　ＧＹＭ　ＴＥＡＭ　ＴＯＰ　ＺＥＲＯＳ）を激しい打ち合いの末に２回ＫＯで勝利し、２度目の防衛に成功。リング上から観戦に訪れた那須川に向かって「やろうと思っているので、よろしくお願いします」と呼び掛けていた。

　その結果を受けて中村プロデューサーは「現時点で報告できることはなにも決まっていません」と話しつつ、「これから何か決定事項があれば報告しますので、その時をお待ちください」と明言した。

　そして、武尊は負けられないプレッシャーから解放され、さわやかな笑顔で会見に登場。天心戦への思いを「この数年ずっと（対戦を）見たいと言われてきて、武尊が強い、天心が強い、という論争みたいなのもあって、自分より強いと言われる人がいるのは、格闘家として悔しいし許せない。勝って、立ち技最強はＫ－１だというのを証明したい」と話しつつ、「勝ち負けは決まるんですけど、格闘技のパワーはこんなに大きいんだよ、というのをたくさんの人に知ってもらえる機会でもあるので、そういううれしさもあります」とも語った。武尊は中立の舞台での対戦をを望むことを公言している。