那須川天心がボクシング転向を表明、強い王者たちを「倒していく」 「炎の体育会TV」で
キックボクシングのRISE世界フェザー級王者の那須川天心(22)=TARGET/Cygames=が10日に放送されたバラエティー番組「炎の体育会TV」(TBS系)に出演し、キックボクシングを引退してプロボクシングに転向することを発表した。
「キックボクシングを那須川天心は引退します。2022年の3月予定されているRISEの試合を持って引退」と発表した。キックボクシングの試合は残り2試合から4試合とした。その上で「ボクシングに転向させていただきます」と宣言。「予定は2022年の間でデビューしたいなと考えています」との見通しを示した。
キックボクシングのRISEを主戦場に39戦全勝(28KO)の戦績を残して“史上最高の天才”などと呼ばれる日本格闘技界のトップスター那須川。総合格闘技RIZINにも参戦して総合格闘技でも4戦全勝、18年大みそかには勝敗の記録が残らないエキシビションマッチで元ボクシング5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)とボクシングルールで対戦して1回TKOの惨敗を喫したものの、海外でも知られるようになった。
だが、キックボクシング界では敵なしと言える存在でマッチメークも難しい状況であり、以前から近い将来のキックボクシング卒業を公言。ボクシングの帝拳ジムで練習をしていることも知られており、1月にはSNSで練習風景を公開。ボクシング転向は濃厚と思われていた。
那須川は番組内で、キックボクシングの世界ではチャンピオンであり続けた現状を踏まえ、「それだと自分的にはつまらないというか、挑戦したいというのがあって。だったら自分がボクシングに挑戦して、下の立場から強いチャンピオンたちを倒していく。その方が生きていて面白いかなっていうふうに思いました」と、チャレンジを決意した心境を語った。