【長谷川穂積の拳心論】那須川のボクシング挑戦 課題はパンチの殺し方 攻撃は通用
キックボクシングのRISE世界フェザー級王者の那須川天心(22)=TARGET/Cygames=が10日、来年にキックボクシングを引退し、プロボクシングに転向することを発表した。デイリースポーツ評論家のボクシング元世界3階級制覇王者、長谷川穂積氏に那須川の挑戦について聞いた。
◇ ◇
ボクシングに転向する那須川選手は、攻撃面においてすべて通用すると思う。キックボクシングで培ったキャリア、スピード、フットワーク、何より「格闘技の申し子」と呼べるセンスがある。キックボクシング、総合格闘技の枠に収まらないとんでもない格闘技センスは、ボクシングでも生きるだろう。
新たに取り入れたいのは、コンビネーション。キックボクシングでは蹴りからのコンビネーションはあっても、パンチのみのコンビネーションはそこまで必要なかった。これからは多彩なパンチの種類を集めたコンビネーションが必要となってくる。
一方、課題となるのは、相手のパンチへの対応力。蹴りとパンチの両方に対応するキックボクシングと、パンチだけのボクシングでは、防御面がまったく違う。
重要なのはパンチのもらい方で、18年大みそかのメイウェザー戦は階級の差という前提はあったが、相手のパンチをまともにもらってしまった。ボクシングの世界レベルの選手なら、100のうち20くらいはパンチを殺してやわらげることができたと思う。
彼の転向は、ボクシング界にとって明るい話題だ。世界王者になれるかどうかは、今後の成長に期待している。
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