「ボクシング・ＷＢＯアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチ」（２４日、沖縄コンベンションセンター）

　前日計量（上限５３・５キロ）が行われ、王者の比嘉大吾（２５）＝Ａｍｂｉｔｉｏｎ＝と挑戦者で同級５位の西田凌佑（２４）＝六島＝はともに１回目で５３・５キロでパスした。

　これが初防衛戦の比嘉はフライ級からバンタム級に上げて４戦目。減量は「きついのはきついですが、順調に落とせたと思う」と話し、「しっかりリカバリーして、明日の試合に備えてゆっくり休んで、いい試合をしたい」と意気込んだ。

　自身より身長は９センチ高い西田を見た印象を「仕上がりいいと思う」と話し、「自分は攻めるスタイルでやってきているので、それを貫いて打ち合いになるか、追いかけて相手が裁くのか、全く分からないですけど、どっちが来てもいいように練習してきてきている。最終的には倒して勝ちたい」と戦いをイメージした。

　出身地沖縄での試合は、ＷＢＣ世界フライ級王者だった１８年２月に２度目の防衛に成功して以来。久しぶりの故郷に「雰囲気はいいですけど、雨で外にも出ていないので、沖縄いいなと感じるのは、試合終わってからじゃないですかね。国際通りに行ったわけでも、北谷に行ったわけでもないので」と苦笑しながらも、地元のファンのために「今までやってきたことを全部出したらＫＯにつながってくると思う。（ファンは）倒した姿を見たいと思っているので、全力出して最後に倒しきったらいい」と誓った。