日本ミドル級王者の竹迫 KO宣言「派手な復帰戦にします」4度延期のV4戦計量パス

 「ボクシング・日本ミドル級タイトルマッチ」(19日、後楽園ホール)

 前日計量(上限72・5キロ)が18日、都内で行われ、王者の竹迫司登(29)=ワールドスポーツ=と挑戦者で同級10位の国本陸(23)=六島=はともに72・2キロで1回目でパス。12勝(11KO)1分の戦績を残す強打者の竹迫は、4度目の防衛へ意欲を示した。

 この一戦は当初20年5月に予定されたものの、コロナ禍と20年11月に竹迫が左肩を負傷したことで4度の延期を重ねた。竹迫にとっては1年4カ月ぶりの試合となるが、「修正できるところもたくさんあって、無駄にせず成長できたと思う」と、プラスに受け止めている。

 ブランクの間には負傷したこともあってすべてのトレーニングを見直し、「貪欲さと強くなりたいという思いが強すぎた」ことで多くなっていたという練習量を効率化。「これまでの練習量より落としていますけど成長はしてきた」と手応えを感じている。

 4戦全勝(2KO)でタイトルマッチにこぎ着けた関西のホープ国本については「しっかりディフェンスもできて、その中で攻撃もできる、いいボクサー」と評価。警戒点を「この階級なので一発はもらいたくない」と挙げ、「これまで自分が苦戦してきたところ、接近戦、クリンチワークだったり、そういった部分もしっかり修正した」と強調した。

 支えになっているのが19年3月に結婚した麻裕夫人(28)。「すごい前向きな人で、そっちの方向もあるんだ、みたいなことを気づかせてくれる」という。アスリートフードマイスターの資格も持ち、食事はスパーリングの有無など練習量を聞いて調整するほどで、「身の回りのことはほとんどやってくれる」と感謝している。支えに応えるには勝利が一番。最後は「必ず派手な復帰戦にします」とKO勝利を誓った。

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