井岡一翔【コメント全文】JBCに「全ての責任」、薬物違反なし裁定「立証されました」
ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔が19日、自身にかけられたドーピング疑惑が、日本ボクシングコミッション(JBC)からドーピング違反の事実がなく、処分なしと結論づけられたことについてコメントを発表した。井岡は日本ボクシングコミッション側の不手際を指摘し、同様に疑惑がかけられる選手が「私が最後になって欲しいです」と強く願った。
井岡は田中恒成と昨年12月31日に行った試合でのドーピング検査により禁止薬物摂取等が疑われた。5月19日に、日本ボクシングコミッション(JBC)により、ドーピング違反の事実がなく、JBCとして処分を科さないことが発表された。これを受け、井岡自身も会見を開いている。
配布されたコメントの全文は以下の通り。
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私は禁止薬物を摂取していません。
今回、そのことが立証されました。
このような騒動が生じ、私や田中選手が巻き込まれる結果となった責任は、JBCにあります。JBCの尿検体の保管、検査手順、ドーピング規定、いずれも不備が多々ありました。
私の尿検体から大麻やエフェドリンの成分が検出されたのは、尿検体保管の不備に伴う尿検体の腐敗が原因です。
JBCには、保管、検査手法に不備があること、私に報告することなく警察に通報したこと、マスコミに対して情報をリークしたこと、など今回の騒動を生じさせた全ての責任があります。
私は、JBCに対して、このような騒動を生じさせた責任を認め、私や田中選手を含めた関係者一同に対して謝罪し、かつ、二度とこのような不手際が生じない体制を整備することを求めます。また、私は、一部マスコミに対しても、私に関してなされた誤った報道を訂正することを求めます。
私のように不正を疑われ、不要な手続きに巻き込まれるような選手は二度と現れて欲しくありません。私が最後になって欲しいです。
最後に、私のことを信じ続けてくれた家族、ファン、そして、関係者の皆様に、感謝申し上げます。
2021年5月19日
井岡一翔