井岡ドーピング検査問題 JBCが「お詫び」文書掲載「心から反省」
日本ボクシングコミッション(JBC)は28日、公式サイトに「お詫び」と題した文書を掲載。WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)=Ambition=が、昨年12月31日の田中恒成(25)=畑中=戦でずさんなドーピング検査を行ったことを謝罪した。
文書はJBCの永田有平理事長名義で掲載。
「2020年12月31日に開催された井岡一翔選手対田中恒成選手のWBOスーパー・フライ級世界タイトルマッチにおいて、ずさんなドーピング検査を行い、この間違った検査に基づく情報が意図せず流失してしまいました。このことにより、井岡一翔選手があたかも禁止薬物を摂取しているかのような報道がなされ、類い稀なるボクサーとしての名誉が著しく傷つく結果となり、かつ、ご家族及び関係者の皆様には多大なご心労をおかけし、大変申し訳なくお詫び申し上げます」と謝罪した。
対戦相手の田中陣営、ボクシングファンにも「多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことについてもお詫び申し上げます」と続けた。
そして井岡にドーピングの事実は認められなかったとの倫理委員会の答申書の結果をWBOに報告し、承認されたことを明らかにした。また、答申書にあったドーピング検体の保存方法、ドーピング検査体制など多くの提言については「JBCはこれらのご提言を真摯に受け止め、今回のようなことを二度と繰り返さぬよう、JBCにおけるドーピング検査体制、情報管理などを早急に改善いたします」とした。
最後に「JBCは、スポーツマンシップに基づきフェアに真剣勝負を行っている選手を守り、公正な試合運営を守っていく組織であり続けたいと考えております。この考えに反するような今回の一連の行動につきましては心より反省し、今後改革して参ります」と記した。