リナレス判定負け 3年ぶり世界王座奪回ならず 王者ヘイニーの手数とクリンチに苦しむ

 「ボクシング・WBC世界ライト級タイトルマッチ」(29日、ラスベガス)

 元世界3階級制覇王者の同級4位ホルヘ・リナレス(35)=帝拳/べネズエラ=は王者デビン・ヘイニー(22)=米国=に0-3の判定で敗れ、18年5月以来約3年ぶりの王座奪取はならなかった。

 背中にラストサムライと記されたガウンを着用して入場し、無敗の若き王者に挑んだリナレス。初回から前に出てプレッシャーをかけたものの、矢継ぎ早に繰り出す左ジャブを中心としたヘイニーの手数にペースを握られた。

 4回には左ボディー、6回には左フック、10回終盤には速射砲のような4連打を浴びせるなどの反撃を試みたが、ヘイニーは地元のファンにブーイングを浴びながらもクリンチを執ように繰り出して攻撃を寸断。リナレスは最後までヘイニーを崩しきれず、2者が112-116、1者が113-115の判定で涙をのんだ。リナレスの戦績は46勝(28KO)6敗。3度目の防衛を果たしたヘイニーの戦績は26勝(15KO)。

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