メイウェザー氏 お騒がせ系ユーチューバーをKOできず「ファンが楽しんでくれたなら」
「ボクシング・エキシビションマッチ」(6日、マイアミ)
元世界5階級王者のフロイド・メイウェザー氏(44)=米国=が6日(日本時間7日)、米国フロリダ州マイアミのハードロック・スタジアムでエキシビションマッチ(3分×8回)に臨み、人気ユーチューバーのローガン・ポール(26)=米国=と対戦。両者ダウンシーンはなく、フルラウンドを戦い抜き、勝敗はつかなかった。
5日の計量ではメイウェザー氏が70・3キロ、ポールが85・9キロで通過。実に15キロ以上の差があり、身長差も15センチある。試合は判定決着なし、ヘッドギアなし10オンスグローブ使用のルールで行われた。
メイウェザー氏は初回終盤のポールの猛ラッシュをガードして防ぐ。ポールに疲れが見え始めた3回からは攻撃に出た。しかし公式戦であればホールディングの反則をとられたであろうポールの執拗なクリンチに手を焼き、最終8回はポールはニヤニヤ笑いながら挑発。結局ダウンシーンもないままブーイングに包まれ、試合は終わった。
ポールは18年に日本を訪れた際に富士の樹海を訪れ、自殺者とみられる遺体の動画を公開して大騒動を起こしたことでも知られるお騒がせ系ユーチューバー。チャンネル登録者数は2300万人を超える。親日家のメイウェザー氏はポールに対し「日本の方々に無礼なことをした」と試合前から怒りを示していた。
試合後、メイウェザー氏は「私はもう21歳ではない。若い相手にスキルを発揮できて楽しかった。彼はデカいし、体重も重いし、タフな相手だった。ファンの皆さんが楽しんでくれたのならうれしい」と話した。KO負けを予想されていたポールは勝ち誇るように「もう不可能だなどと言うな。見ていただろう。世界最高のボクサーとこれだけ戦えた」と観衆に呼びかけた。そしてメイウェザー氏に「戦うことができて光栄。いい試合ができた」と笑顔でたたえあった。