RIZIN 初戦でお笑い芸人ベイノア判定負け 18年ぶり東京ドームMMA
「RIZIN.28」(13日、東京ドーム)
03年11月の「PRIDEミドル級グランプリ決勝戦」以来18年ぶりに東京ドームで総合格闘技(MMA)大会が開催された。第1試合(MMAルール73キロ契約5分3回)でキックボクシングRISEなどで活動し、お笑いコンビ“けとるべる”のメンバーでもある“ブラックパンサー”ベイノア(25)=極真会館=が弥益“ドミネーター”聡志(30)=team SOS=に1-2の判定で敗れた。
極真空手に所属し、立ち技では高い実績を残すがMMAは初挑戦のベイノア。元DEEPフェザー級王者の実力者である弥益に対し1回は右ストレートでぐらつかせるなど得意の打撃で優位に試合を進めるだけでなく、2度、3度と弥益のタックルを切るなど器用な面も見せた。
2回も序盤はワンツーをヒットさせるなど回転のいいパンチの連打で優位に試合を進めるが、ついに弥益のタックルにテークダウンを許す。しかし、弥益のタックルから背後を取られたものの、一瞬のスキを突いて脱出。弥益のグラウンドの誘いに乗らず、立って上から挑発した。しかし、ロープをつかんだことでイエローカードを受けてしまった。
再びテークダウンを許し、グラウンドで上に乗られて攻撃されたが、またも素早い動きで脱出する身体能力の高さを発揮。そこから弥益を踏みつけるなど荒々しい攻めも見せたが、そこでもロープをつかんでしまい、2枚目イエローカードでレッドカードを受けた。
3回も弥益のタックルと次々と許すが決定的な場面は作らせず。終盤には上に乗って鉄槌の雨を降らせるなど攻勢に出たが、最後は弥益に腕を極めらられそうになったところで試合終了。ベイノア優勢にも見えたが、レッドカードが影響したのか、結果は1-2のスプリット判定。弥益は勝ったものの、涙を流しながら花道を引き揚げた。