井岡一翔、JBCに「金銭請求考えたことはない」外国特派員協会会見
WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)=Ambition=が25日、代理人の服部真尚弁護士とともに都内の日本外国特派員協会で会見を開いた。昨年12月31日に行われた田中恒成(畑中)との防衛戦で日本ボクシングコミッション(JBC)のドーピング検査で違反の疑いをかけられた件について、直接謝罪を求めるとともに再発防止を強く訴えた。
以下、一問一答。
-日本のボクシング界、ドーピングのやり方についてどのような改革を求めているのか。
井岡「一番は選手が試合に集中できる環境、なおかつ尿検体を安心して預けて平等に見てもらえる状況にしてほしい」
-今回の問題によって、次の試合を組むにあたって苦労した点は。次の試合が決まったのであれば、国内でするのか、海外でするのか。
井岡「具体的な試合の内容に関しては今ここでは言えない。次戦に影響があったかと言えばあった。それは僕自身の心境の問題もそうだし、今の状況のまま次戦を迎えていいのか、次戦へ向けてやっていけるのか。僕自身がそういう気持ちなら陣営も動けないので、そういった意味でも難しい部分はあった」
-JBCからは直接謝罪を申し入れていると聞くが、実現しないのはなぜなのか。形式的な謝罪では済ませたくないと言っているが、何を求めているのか。
服部弁護士「JBCとこちらのサイドで謝罪を受けるのか、内容をどうするのか協議中なので、この場で答えることはできない。形式的ということは、謝罪だけしてこの問題は終わりとしてほしくないということ。内容の伴った謝罪をしていただかないと受け入れることはできないということ。そういった意味で協議を続けている」
-もしかすれば、JBC側は謝罪すれば賠償を求められると懸念しているのではないか。
服部弁護士「JBCには内容の伴った謝罪は求めているが、今日に至るまで金銭請求をしようと考えたことはない」
-これからもか。
服部弁護士「大きな状況変化がなければ同じこと」