井岡一翔 V3戦は9・1に決定 ドーピング疑惑晴れて初の一戦「正々堂々やるだけ」

 ボクシングの志成ジムは10日、オンライン上で会見を開き、所属選手でWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)が9月1日に東京・大田区総合体育館で同級2位のフランシスコ・ロドリゲス(28)=メキシコ=と3度目の防衛戦を行うと発表した。井岡は日本ボクシングコミッション(JBC)の不手際によるドーピング疑惑が晴れてから初の試合に「正々堂々とやるだけ」と強調し、「レベルの違いを見せて勝たないといけない」と自らに義務づけた。

 井岡は2020年12月31日に田中恒成(畑中)を破って以来の防衛戦。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での発表に、井岡は「リングに上がるまでどうなるか分からないという不安はありますけど、こうして発表できたことはうれしく思います」と心境を語った。

 田中戦後にはドーピング違反の疑いがかけられ、JBCから謝罪されたが「そこと試合をやってくのは別問題」と強調。JBCはこれまでの簡易検査をやめて精密検査を採用するなどドーピング検査の改善に着手しているが、確立には今年いっぱいかかる見通しを示している。不安が残る中での試合にも、「自分の気持ちを理解していただいているので、後は任せるしかない。ボクは正々堂々とやるだけ」と話した。

 指名挑戦者のロドリゲスは、ミニマム級でIBF・WBO統一王座を獲得。15日に来日し、スポーツ庁の規定に従った隔離を経て試合に臨む。井岡は印象を「下の階級でチャンピオンになったという実績もあるので、指名試合で決して油断できない」と評した。

 統一戦を希望していたが、指名試合となったことには「コロナ禍でスムーズに試合ができないので、どう折り合いをつけていくか。チャンピオンとしてまず指名試合を戦うという流れ」と不満はない。井岡有利の見方があることには「油断はないですけど、レベルの違い、パフォーマンスを見せて勝たないといけない」と言葉に力を込めた。

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