井上尚弥、カシメロ戦イメージ「倒されるかも分からないし、倒すかもしれない」
ボクシングのWBA・IBF統一バンタム級王者の井上尚弥は15日、WBO世界バンタム級王者のジョンリール・カシメロ(フィリピン)戦を仮想し、「倒されるかも分からないし、こちらが倒すかもしれないし。それは戦ってみないと分からないですね」と語った。
カシメロが同級4位ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)に2対1の12回判定勝ちを収め4度目の防衛を果たした試合を生中継したWOWOW「エキサイトマッチSP」にゲスト出演。その後、WOWOWのインタビューに応じた。
以下は一問一答。
-カシメロ対リゴンドーを見終わった感想は?
「カシメロと戦いたいと思っていたので、結果としては良かったんじゃないですかね。あの内容でリゴンドーの勝ちと出るよりは」
-戦前はどんな展開と結果を予想していましたか
「カシメロが勝つならKO、リゴンドーが勝つ場合はKOと判定の両方があるかなと思っていました。カシメロが判定で勝つというのは予想外でした」
-カシメロの勝因は?
「やることをやっただけという感じなので、勝因というほどのものはないのでは。あとは運でしょうね。ジャッジの見方も割れたわけですから」
-カシメロが残ったことで、井上選手のモチベーションは上がったのでは
「その方が盛り上がるじゃないですか。リゴンドーだと盛り上がらないし、自分のモチベーションも上がらないだろうし」
-リング上でカシメロが井上選手の名前を出して挑発していましたね。「このヤロー」という感じですか。
「そんな気持ちしかないですね。これで戦う可能性が高くなったんでね」
-たびたびの挑発は気になりますか。
「いい影響しかないですよ。こっちのモチベーションを上げてくれるし、それに相手が勝手に(イベントを)盛り上げてくれるので」
-カシメロとはどう戦うつもりですか
「きょうの試合を見てもカシメロのイメージは変わらないし、どう戦うかということは試合が決まってから考えます」
-カシメロは仕掛けてくるでしょうね。
「もちろんそう出てくるでしょう。だったらこっちが迎え撃つだけ。倒されるかも分からないし、こちらが倒すかもしれないし。それは戦ってみないと分からないですね」
-井上選手の口から仮の話としても「倒されるかもしれない」という言葉を初めて聞きました。
「それだけ迎え撃つ準備ができている、逃げないよということです」
-いまはジムワークをしている状況ですね。
「試合が終わって1ヵ月半、次の試合が決まっているわけではないので、いまは基礎トレーニングで全体の底上げをしている段階です。夏場は暑いので日が落ちてから走っています。そうしないと質のいいトレーニングができないので。動きが切れる状況にするためジムではクーラーをつけて練習しています」
-あらためて次戦の時期について聞かせてください。
「相手に関してはドネアかカシメロで、年内の対戦で交渉中というところです。場所は日本かアメリカになりそうです」
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WOWOWでは、井上尚弥が父・真吾トレーナーと生放送で初共演し、自身のマイケル・ダスマリナス戦振り返りをはじめ、バンタム級4団体統一の野望やスーパー・バンタム級への転向など今後についてたっぷり語った『「井上尚弥」出演!ラスベガス防衛戦の軌跡』を、WOWOWオンデマンドで限定配信中。
『WBO世界バンタム級タイトルマッチ ジョンリエル・カシメロvsギジェルモ・リゴンドー』は、16日(月)午後9時からの『エキサイトマッチ~世界プロボクシング』内でも放送する。