WBOフライ級王者・中谷潤人「左ストレートで」アコスタをKO宣言 V1戦へ渡米

 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(9月10日、ツーソン)

 王者の中谷潤人(23)=M.T=が20日、同級1位アンヘル・アコスタ(30)=プエルトリコ=との初防衛戦へ向け、羽田空港から渡米。直前に代表取材に応じ、KO勝利に自信を示した。

 献身的に中谷を支えてきた父・澄人さん、母・府見子さん、弟・龍人さんと、村野マネージャーが見送り、中谷は最終調整のため単身渡米。その心境を「日本でもしっかり調整できているので、あとはアメリカで最終調整で。(アメリカで試合できるのを)わくわくしながらいる気持ちです」と語った。

 12ラウンドのスパーリングを3度こなすなど、日本での調整には「すごく充実したトレーニングをつめたので良かったです」と手応え十分。体重管理も「あと5キロぐらい減量なので、現地での最終調整でしっかり落としたいなって感じです」と順調を強調した。現地での食事は炊飯器を持参して自炊。計量前日には家族が全員合流するという。

 以前から「より多くの人に中谷潤人というボクサーの名前を知ってほしい」と語っており、この試合へ「試合内容としてはしっかり勝つのは大前提ですけど、その中でやっぱりKOっていう場面をお見せできたらなと意識はしている」と意気込み、「9月11日、必ずKOで初防衛しますので応援よろしくお願いします」と宣言した。

 フィニッシュブローは「やっぱり左ストレートで」と強調。「前回の試合でも左ストレートが一番はじめに当たったので、そこでペースをつかめたというのが自信になっていて、今回の試合しっかり左ストレートにつなげていけたら」と語った。

 相手のアコスタは元WBO世界ライトフライ級王者で、世界3階級制覇王者の田中恒成(畑中)と対戦経験もある日本でもなじみのある選手。その印象を「戦績をみてわかる通りパンチのある選手なので、特に早いラウンドはしっかり集中して、(パンチを)もらわないといったところを意識しながら、自分のボクシングにはめこんでいけたら」と語り、上回っている点を「遠い距離というのは僕の得意な距離でもあるので、そういったところは勝っているかなと思っているんですけど、アコスタもしっかり詰めてくるとは思うので、そこでしっかり止めて僕の得意な形に持っていけたら」と説明した。

 この一戦は、9月11日午前10時からWOWOWプライムで生中継される。

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