日本フェザー級王者・丸田陽七太 11・27後楽園で初防衛戦 世界も意識

 プロボクシング興行会社「DANGAN」が3日、オンライン会見を行い、日本フェザー級王者の丸田陽七太(24)=森岡=が11月27日に後楽園ホールで同級8位の日野僚(30)=川崎新田=を挑戦者に初防衛戦に臨むことを発表した。

 丸田は今年2月に佐川遼(三迫)を7回TKOで破り、王座を獲得。初防衛戦には長身サウスポーの日野を迎える。サウスポーに対しては苦手意識はないものの、近況対戦から遠ざかっているため「一から対策しないといけないと気を引き締める部分はあります」と話した。

 キッズ時代からその才能は全国に知られており、関大北陽高3年時の15年11月にプロデビュー。17年10月に6戦目で東洋太平洋スーパーバンタム級王者の大竹秀典(金子)に挑んだが、判定負けで初黒星を喫した。その後も18年8月のフィリピン遠征でベン・マナンクィル(フィリピン)と引き分けるなど伸び悩んだ時期がある。この時に森岡和則会長から「今の陽七太より中学生の時の方が強かった」と言われ、考え方を改めた。

 当時はプロの8オンスグローブを最大限に警戒。「触らせないことを一番に考えた戦い方をずっとしていて距離を取る。ガードをしっかりする。打たれそうになったらちゃんと外すということをすごく考えたボクシングだった」。そこから一歩踏み出すために「少々打たれてもその倍打ち返したらいいかなという気持ちに切り替えた」と明かす。以後、内容の伴うKO勝ちも増え、右カウンターがさえた佐川戦ではチャンピオンカーニバルのMVPにも選出された。

 日本王座獲得後は後援組織「丸田陽七太サポーターズクラブ」が発足。現在まで約100人の会員が集まり、ボクシングに専念する生活を送ることができるようになった。現在、世界ランクはWBCとIBF7位。「世界ランキングも入っているので決まれば行きたい気持ちはあります」と世界挑戦への意欲も見せる。

 そのためにも内容も問われる初防衛戦。KO勝ちへの意識を問われると「もちろんです」と即答した。

 戦績は丸田が13戦11勝(9KO)1敗1分け。日野は18戦14勝(9KO)2敗2分け。

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