拳四朗にコロナ感染の影響なし!矢吹とのV9戦「勝てる自信しかない」
「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(22日、京都市体育館)
王者の寺地拳四朗(29)=BMB=が13日、挑戦者で同級1位の矢吹正道(29)=緑=との9度目の防衛戦へ向けた練習を東京の練習拠点である三迫ジムで行い、オンライン上で公開した。
この試合は当初10日に予定されていたが、8月23日に拳四朗を指導する三迫ジムの加藤健太トレーナー、同25日に拳四朗が新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性と判定されて延期となった。拳四朗は3日まで自宅で隔離となり、6日に練習を再開。隔離中は微熱が続く状態で、トレーニングは行わず、インターネットで動画を見るなどして過ごしたという。
陽性と判定されたときには「どうしようと…。試合がどうなるのか本当に心配だった」といい、わずか2週間の延期となったことに「ご迷惑はたくさんの方にかけたんですけど、なるべく早く試合をしたいのもあって。矢吹選手にそんな長く待ってもらうのも申し訳ないので、早く決まってよかった」と受け止めた。
隔離が明けてからは、練習をすると熱が出ることがあったというものの、現在の体調は「仕上がりはすごくいい。休んだ分の感覚も戻ったので」と回復を実感。加藤トレーナーも「いい感じに疲れも抜けて、動き自体も影響なくできていると思うので、問題なく圧勝してくれると思う」と影響がないことを強調した。
挑戦者の矢吹について、拳四朗は「すごくうまいと思う」と評しながらも「実力的にはボクの方が上なので勝てる自信しかない」とアピール。加藤トレーナーも「コロナになる前までに試合に向けてのボクシングを作れていた。矢吹選手は勝負強いところがあるのでそこだけ警戒して、ミスなくやってくれれば問題なく勝てる。向こうはいろいろ考えてると思うんですけど、相手に対応することより、いかに拳四朗の動きをできるかを大事にやっていきたい」と太鼓判を押した。
この日は距離感を意識しながら、軽やかなフットワークでのシャドーボクシングなどを披露した。