新日本G1・飯伏“幻のIWGP戦”で鷹木に激勝「そのベルト返してもらおうか」
「プロレス・新日本」(3日、愛知県体育館)
20選手がAとBの2ブロックに別れて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」のAブロック公式戦4試合が行われ、飯伏幸太がIWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟を破り(カミゴェ→片エビ固め、23分57秒)、4勝2敗の勝ち点8とした。鷹木は3勝2敗で勝ち点6。
両者は昨年のG1で対戦して鷹木が勝利して以来2度目の一騎打ち。飯伏は7月25日の東京ドーム大会で鷹木の王座に挑戦する予定がだったが誤嚥性肺炎を発症して幻となり、舞台がG1に変わって対戦が実現した。
飯伏はラ・ケブラーダやミサイルキックなどを繰り出すも、ラリアット、エルボーなど鷹木の元気はつらつな攻めになかなかペースをつかめず。一時は鷹木に龍魂ラリアットとメイド・イン・ジャパンを見舞われる大ピンチに陥るもなんとかカウント2で逃れた。
その後、キック攻撃から突破口を開くと、ボマイェ、シットダウン式ラストライトで追い込み、必殺のカミゴェを狙うも鷹木に力ずくで逃げられてしまう。さらに鷹木式カミゴェとも言うべきパンピングニーで逆襲されエルボーの連打を浴びるが、走り込んだ鷹木にカウンターのハイキックをたたき込んでチャンスをつかむ。すかさずカミゴェをたたき込んで粘る鷹木にカウント2で返されたものの、リバースフランケンシュタイナー、後頭部へのカミゴェの猛攻を加え、最後は正調カミゴェで葬り去った。
マイクを持った飯伏は「オイオイ、鷹木!この1勝はデカいぞ」とアピール。「次、そのベルト返してもらおうか」と、IWGP世界ヘビー王座奪回を宣言した。インタビューでの飯伏はダメージのため倒れ込みながら「いやあ、すごい。今のIWGP世界ヘビー級の、チャンピオンの力でございました」と鷹木の実力に驚嘆しながらも、「このG1、優勝して、必ずまたたどり着いてみせますよ」と再度、王座奪回へ闘志を燃やした。
一方の鷹木は「このAブロックで一番、負けたくない試合だった。負けちゃいけねえんだ、オレは。チクショー」と悔しさいっぱい。それでも、「飯伏、ベルトどうこう言ってるけど、まだG1は終わってねえんだ。それよりかまず、次の試合だ。まだ半分残ってんだ。ここからはい上がるよ。オレはベルトどうこうじゃねえよ。自分のために勝ってみせる」と逆襲を誓った。