亀田興毅会長“100億円ボクサー”育成や!ヘビー級の但馬「世界夢ではない」

 元ボクシング世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(32)が会長を務める3150ファイトクラブは16日、都内で会見を開き、同ジムの本格始動興行「3150ファイトVol.1」を12月16日に大阪・メルパルクホールOSAKAで開催し、元WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(33)とアマチュアのライトヘビー級5冠でJBC史上9人目のA級デビューが認められた但馬ミツロ(26)らが出場すると発表した。

 但馬は6月に日本ヘビー級王者の上田龍(石神井スポーツ)とノンタイトル8回戦でデビュー戦を行う予定だったが、自身の負傷により中止。緑ジムから移籍して、仕切り直しのデビューをすることになった。

 但馬は会見で「これまでの重量級が見せられなかったところを自分が見せられると思う」と自信たっぷりにあいさつ。興毅会長は「ヘビー級となると、海外のマーケットはすごい広い。この前のタイソン・フューリー(英国)とデオンテイ・ワイルダー(米国)の試合(9日、フューリーがWBC世界ヘビー級王座防衛)は両者合わせて100億円ぐらいのファイトマネーを稼いでる。そこでこの選手は活躍できると思う。ポテンシャルは世界に通用する。日本ボクシング史上初の世界ヘビー級王者も夢ではない。100億円稼ぐようになったら、横でカバン持ちでもしようかな」と期待した。

 「20代の間は体を作って、チャンスがあれば行けるとは思うけど、30(歳)ぐらいになってから勝負をしていこうと話をしている」と時間をかけて育成する方針で、「オレの人脈をフルに使って改造する」と力説。また、今年は日本の“ボクシングの父”と呼ばれる渡辺勇次郎が日本初の本格的ボクシングジムである日本拳闘倶楽部を設立してちょうど100年目であることから、「日本ボクシング100年の夢や。100年目に100億円。ミスター100億やで」と100へのこだわりを示した。

 宮崎は井岡ジムに所属していた12年12月にWBA世界ミニマム級王座を獲得し、2度防衛後に返上。16年8月にWBA世界ライトフライ級王者の田口良一(ワタナベ)に挑戦して敗れ、17年8月に現役を引退。同年9月に公務執行妨害で逮捕され、懲役1年、執行猶予3年の判決を受けた。今年7月に3150ファイトクラブから現役復帰することになった。

 会見での宮崎は「ボクは興毅君を社長さんと呼んでるので、社長さん感謝して、しっかり仕上げて試合に臨もうと思います」と意欲十分。約5年ぶりとなる復帰戦の対戦相手は未定で、「正直、世界ランカーとやりたかったですけど、JBCから5年ぶりということで6回戦で1回やってくれということなので、A級の選手と6回戦でやると思います」と話した。

 興毅会長から「お前、5年ぶりやん。大丈夫なんか」と心配されると、「試合は5年ぶりやけど、気持ちはボクシングから離れてない。練習もしてましたし」と返答。興毅会長は「復帰戦の出来でプランが変わってくる。いい試合をすれば、来年末ぐらいには世界タイトル獲るぐらいに持って行けるんじゃないかと思う」と今後の見通しを示した。

 また、この興行はインターネットテレビのアベマTVで全試合生中継される。アベマTVとの協力態勢で年3、4回のペースで主催興行を開催していく方針で、興毅会長は来年には世界戦のラインナップする考えも示した。

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