朱里 スターダム初のUWF戦で弟子・小波をキックで撃破 W防衛「新しい風を吹かせた」
「プロレス・スターダム」(27日、国立代々木競技場第二体育館)
ワールド・オブ・スターダム選手権挑戦権利証とSWA世界王座を保持する朱里がまな弟子である小波の挑戦を退けて防衛に成功したした。
当初10月9日の大阪城ホール大会で行う予定だったが小波が急性腸炎を発症したため流れていた一戦はUWFルールを採用。5ポイントロスト制でダウンとロープエスケープでロストポイント1とし、勝敗はギブアップ、KO、レフェリーストップ、ドクターストップ、ポイントアウト、セコンドのタオル投入で決定。時間切れの場合はポイント差で勝敗を決める。
2人は開始からローキックでの探り合い、グラウンドでの関節の取り合いなど格闘技スタイルのスリリングな攻防を展開。そして、朱里が1ポイント、小波が2ポイント失ったところで、小波はカウンターのハイキックを頭部にたたき込んでハイキックを連打してダウンを奪い、続けざまに顔面を蹴り上げでダウンを奪う。
そこから攻勢に出てアームロックでロープエスケープさせ、朱里を残り1ポイントに追い込む。しかし、朱里は蹴り足をつかんでのドラゴンスクリューからの足4の字固めでロープエスケープさせて反撃。さらにハイキックでダウンさせてポイントで追いついた。
そこから2人は張り手、ミドルキックを打ち合うなどを激しい展開。朱里は水車落としで小波をマットに頭から突き刺してダメージを与え、最後はハイキックでダウンさせてポイントアウトに追い込んだ。試合後、師弟の2人は抱擁を交わして健闘をたたえ合った。
朱里は「大阪城ホールが流れて、代々木で同じルールでやることができてすごくうれしかったです。スターダムでUWFルールをやるのは初だと思うんですよ。小波と朱里でスターダムに新しい風を吹かす1日目になったと思うので、私にとっては特別な1日になりました」と満足顔。続けて、「12月29日、両国(国技館)で赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)を持つ選手と試合をしたいと思っています」と権利証の行使を宣言。この後に行われたメインイベントで、同王者の林下詩美が舞華の挑戦を退けて9度目の防衛に成功し、朱里が提案した時間無制限で対戦することで合意した。