村田諒太VSゴロフキンは来春に延期 村田「人生を愛するための試練」

 ボクシングの帝拳ジムは3日、さいたまスーパーアリーナで29日に予定していたWBAミドル級王者・村田諒太(35)=帝拳=がIBF同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=と対戦する同級2団体統一戦を来春に延期すると発表した。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の水際対策が強化されたため。

 日本ボクシング史上最大のメガマッチがオミクロン株で延期された。村田-ゴロフキンの2団体統一戦は総予算20億円を大きく超える破格の試合だ。

 帝拳ジムの本田明彦会長は「感染対策が最優先。これから2週間ほどはそれを見極めたい。それほど影響がないようなら来年1、2月の開催も考えているが、感染が拡大するようならそれ以降になるだろう」と説明。ジムのホームページでは来春の開催を目指すとした。

 主催する帝拳ジムは万全の準備を整えてきた。外国人の新規入国停止前に全ての書類をそろえ、ゴロフキン一行の隔離のため高級ホテルのワンフロアを貸し切り、専用エレベーターも用意。しかし、約4000万円の対策費用は無に帰した。

 日本国内で試合を中継するアマゾンプライムビデオ、国外の中継を行うDAZNをはじめとする関係者は3日時点で全て、試合の中止ではなく延期での開催に合意している。

 村田は3日にSNSを更新。ファンへのお礼とおわび、政府の対応に支持を表明した上で「私個人としては今回のことは真に自分の人生を愛するための試練だと受け止めております」とコメント。同時に、中止ではなく延期だと強調した。

 ゴロフキンも自らのツイッターに「日本での試合が延期され、深く失望している。だが、公衆の健康と安全は最優先だ。できるだけ早くリョウタと対戦できるよう楽しみにしている」と記した。

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