新日本 20万人割れ!ここ40年で初、コロナ禍で2021年観客動員不調
新日本プロレスが24日の後楽園ホール大会で年内最終興行を終えた。2021年度の国内観客動員は18万3541人(167大会)で、昨年の22万3903人(104大会)から4万362人減。20万人割れは旗揚げ10周年以降の40年間で初めてのことだ。長引くコロナ禍の影響は大きく、ショッキングな数字が出た。
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3、4、5、6月の4カ月間は興行中止に追い込まれ、年間でも53大会が中止・延期となった。今年は東京ドーム(1、7月=3大会=2万5879人)、大阪城ホール(2、6月=3大会=8109人)、日本武道館(3、10月=3大会=8975人)、メットライフドーム(9月=2大会=4875人)などでビッグマッチを開催して巻き返しに出た。後楽園ホール大会も昨年(35回)からほぼ倍増の67回開催して興行数を増やしたが、コロナ禍の中での入場制限もあって客足にブレーキがかかった。
新日本は06年に30万人台を割り、13年まで20万人台が続いた。しかし14年には低迷期を脱出して9年ぶり30万人台に乗せた。19年は41万人をマークしたが、ここにきてコロナ禍が大きな足かせとなった。
来年は旗揚げ50周年の節目で、脱コロナを目指してさまざまな方策が練られている。マット界の盟主としても、大幅なテコ入れが急務だ。