スターダム4万7000人動員!“神興行”で大場所リレー!来年3月には国技館2連戦
女子プロレス団体「スターダム」が29日の両国国技館大会で年内興行を終えた。2021年度の国内観客動員は同団体最多の4万7405人(101大会)で、昨年の2万1424人(54大会)を大幅に上回った。これまで最多だった一昨年の最多3万2813人(84大会)と比べても1万4592人増で、初めて4万人台に乗せた。
女子では旗揚げ2年目の12年から10年連続トップで、男子と比較しても新日本(18万3541人)、ドラゴンゲート(5万7828人)を追う3位の座に躍り出た。この日は、来年3月26、27日に両国国技館2連戦を開催することが発表された。女子では過去に全日本女子が日本武道館2連戦(96年8月)を行ったが、国技館では初めてだ。3月は東京女子(19日)、DDT(20日)も国技館開催を予定しており、興行決戦となる。
19年12月からブシロードファイトの運営に切り替わった同団体は、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて苦しんだ。しかし旗揚げ10周年を迎えた今年は、コロナ禍の中でも大攻勢。3・3武道館は、ジュリア-中野たむの髪切りマッチを敢行した。6・12大田区総合体育館は、ワールド王座戦で激突した林下詩美と朱里が43分19秒の両者KOという死闘ドロー。上谷沙弥はシンデレラ・トーナメントを制し、スターライト・キッドも大江戸隊への移籍劇でブレークした。9・25大田区では朱里が5★STAR GPを初制覇した。
10・9大阪城ホールは林下が彩羽匠(マーベラス)の挑戦を退け、復帰した葉月はコグマと再会マッチ。12・18大阪府立体育会館ではユニット抗争の頂上決戦が行われ、渡辺桃が造反劇でヒールに転向。1000万円争奪トーナメントは舞華、ひめか、なつぽいのDDMが優勝賞金をさらった。
そしてフィナーレの国技館は、赤白王座がともに政権交代。朱里が女子プロレス大賞に輝いた林下を突破してワールド王座初戴冠。上谷もワンダー王者の中野を撃破して初のシングル王座を手中にした。11月も川崎市とどろきアリーナ、代々木第二体育館に進出。横浜武道館では4回のビッグマッチを連発するなど、感動ドラマの“神興行”で大場所をリレーした。武道館(3318人)、国技館(3039人)、9月の大田区総合体育館(1539人)では動員パワーを発揮し、女子の年間ベスト3を独占した。
今年は東京(39大会)、大阪(13)、愛知(8)、神奈川、宮城、静岡(各5)のほか山形、山梨、長野、滋賀にも初進出して24都道府県を制覇した。地方進出にあたっては独立U局、BSデジタル局での放送でファンを開拓し、これまで32地域で興行を行った。来年1月には岐阜、高知にも初進出し、47都道府県の列島制圧を目指す。