「ＲＩＺＩＮ．３３」（３１日、さいたまスーパーアリーナ）

　ＹｏｕＴｕｂｅｒで総合格闘家のシバター（３６）が、またもまさかの金星を挙げた。元Ｋ－１王者の久保優太（３４）との対戦で１回１分３４秒、飛びついての腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。ＲＩＺＩＮ２連勝を飾った。

　まさかの番狂わせに、シバター自身が目を丸くした。戦前は久保との実力差にビビって棄権やドタキャンもにおわせていただけに、「ホッとしましたね。今年はおうちで年を越せないと思っていたので、集中治療室の中で年を越すとばかり思っていた。勝ったこともうれしいが、無事に家に帰れることがうれしい」と本気で安ど感をにじませた。

　久保について「存在感はめちゃめちゃ怖い。殺戮マシーンみたいな顔をしていた」と述懐。練習拠点でも試合前から「危険度はかなり高いから、久保さんとやって大丈夫とは言えない。出たいんだったら自分の意思で出てください」と言われていたことを明かし、「（試合前の発信は）全部本気。怖い、危ない、絶対出たくない、危険だというのは本気だった」と冷や汗を拭った。

　大みそかで２年連続の殊勲星を挙げ、当然来年への期待も膨らむが、「来年は出ないよ！」とキッパリ。「（勝ったのは）本当に奇跡だよ。自分の実力は自分で分かる。こんなことは３度はない。次は絶対大きなけがをする。どうしても呼ぶというのなら１億円で」と吐き捨てた。