スターダム・葉月&コグマがアリカバ撃破!約束の戴冠に涙「復帰してよかった」
「プロレス・スターダム」(9日、後楽園ホール)
タッグ王座のゴッデス・オブ・スターダム選手権試合が行われ、挑戦者の“FWC”コグマ、葉月組が王者の“アルト・リヴェッロ・カバリワン(略称アリカバ)”ジュリア、朱里組を破って新王者となった。
ジュリアは昨年12月29日の両国国技館大会で約4カ月ぶりに復帰してから初、約6カ月ぶり5度目の防衛戦。19年12月に一度引退し、21年10月に復帰した葉月は、約2年ぶりの対戦となったジュリアと激しくやり合った。
戦いは両チームがチームワークのよさを生かして多彩な連係技の繰り出し合うなど一進一退の熱戦に発展。そして終盤、孤立した葉月は、雪崩式ダブルアームスープレックスの態勢に入ったジュリアを朱里がパワーボムでたたきつける豪快な合体技を受け、ジュリアの複合関節技ビアンカで長時間極められるピンチに陥ったが、なんとかロープへ逃れた。
さらに葉月はジュリアにグロリアスドライバーを見舞われるもカウント2で返す粘りを発揮。そして、ダメージが大きくふらふらとなった葉月はまたもグロリアスドライバーを狙われたが、一瞬のスキを突いて竜巻式横回転エビ固めの葉・月ストラルで丸め込んで逆転の3カウントを奪った。
試合後、葉月は「私たちもクレイジーだけど、アリカバも私たちと同じぐらいクレイジーだったよ」と相手をたたえ、「コグマ、昔から言っていた夢、一緒にゴッデスを巻く、やっと実現できたね。タッグを組んでくれてありがとう」と、自身と同じく一度リングを離れて復帰した同じ福岡県出身の相棒に感謝。そこに舞華とひめかが現れて次期挑戦者に名乗りを上げた。
これに、葉月は「挑戦したいなら条件があります。私たちと同じくらいクレイジーじゃないと挑戦は受けません」と注文。舞華は21年12月に6人タッグのラダーマッチでコグマと葉月に岩谷麻優を加えた3人に勝利していることを理由に、「私たちの方がクレイジーだと思うんだけど、挑戦うけてくれるよな」と再度要求した。
これにコグマが反応し、舞華も福岡出身であることから、「君は福岡だよな。挑戦させてやるよ」と受諾。葉月も「受けて立とうと思います。ただ、アリカバを倒した私たちはそんな簡単につぶせるようなタッグじゃないと思います」と返答し、「これからスターダムにもっと刺激を、タッグにも刺激を与えていくんで、楽しみにしといて下さい」と意気込みを示した。
インタビューでのコグマと葉月は、2人で約束し合ったタッグ王座奪取を果たして感無量。葉月は「しんどかった。しんどかったけど、粘ってよかった」と戦いを振り返り、「あきらめなくてよかった。そして、復帰してよかった」と涙をこらえて喜びをかみしめた。
コグマはこらえきれずに涙。「昔から獲ろうって言ってたりして、もう一緒にリングに立つこともないと思っていたから、復帰して、こんなことがあるんだなと思って。あきらめないって大事だと、身をもって伝えられたんじゃないかと思います」としみじみ語った。