「逆転の貴公子」大場政夫さんの五十回忌 ボクシング世界王者のまま事故死
ボクシング世界王者のまま自動車事故により23歳で急逝した大場政夫さんの「五十回忌」の命日に当たる25日、埼玉県宮代町の妙本寺にある墓に手を合わせるファンらの姿が見られた。
「拳王院法政信士」の戒名が刻まれた墓には、ファンや関係者からの花や線香が供えられた。東京都武蔵村山市から車で来た渡辺督士さんは「毎年、命日と春、秋の彼岸にお参りする。安らかに眠ってください、日本のボクシング界を天国から見守ってくださいとお祈りした」と話し、故人をしのんだ。
東京都出身の大場さんは1966年に帝拳ジムからデビューし、70年に世界フライ級王座に就いた。端正なマスクと窮地にも負けん気の強さで反撃する闘いぶりから「逆転の貴公子」と呼ばれた。73年1月2日に5度目の防衛を果たしたが、同25日に首都高速道路で事故死した。