スターダム・キッド なつぽいと30分死闘ドローでV5「満足できるわけねえだろ」
「プロレス・スターダム」(1日、後楽園ホール)
ハイスピード選手権試合が行われ、王者スターライト・キッドが30分時間切れ引き分けで挑戦者なつぽいを退け、5度目の防衛に成功した。
両者はスピーディーでアクロバティックな攻防を繰り広げながらも、キッドは所属ユニット大江戸隊の介入を受けながら、なつぽいの腰を集中攻撃して優位に試合を展開。だが、なつぽいもドンナ・デル・モンドの盟友ジュリアらの助太刀を受けて反撃し、終盤には介入なしの一騎打ち状態となった。
一時はダブルノックダウンとなるほどの激闘は、キッドが変型ツームストーンパイルドライバーの黒虎天罰、なつぽいが側宙式ダイビングボディープレスのフェアリアル・ギフトなど大技を繰り出し合うも決めきれず。最後は目まぐるしい丸め込み合戦が続く中で試合終了のゴングが鳴った。
辛くも王座を守ったキッドはマイクを持つと、「こんな結果、満足できるわけねえだろ!もう1回やれよ」と再戦を要求。なつぽいも「私もハイスピードはキッちゃん(キッド)と何回でもやりたいと思っている。また絶対挑戦する」と返答した。
なつぽいは続けて、「でも、私はすっごく欲しいベルトがある。上谷沙弥ちゃんが持っている白いベルトに挑戦したい」と、ワンダー・オブ・スターダム王者の上谷への挑戦をアピール。上谷はこれに応じてリングに上がったが、「実はこの前、目撃した女…」とつぶやきながら、なつぽいをじろじろ見ただけて去っていった。
続いて、AZMがリングに登場。昨年12月に3WAYで行われたキッドのV4戦で、コグマとともに挑戦したものの、コグマがキッドにフォールを奪われて王座奪取に失敗しており、「この前はコグマに邪魔されたからな。私とキッドの空間は誰にも邪魔させない。そのハイスピードをかけて、シングルマッチでやりませんか」と再挑戦を要求した。
観衆の拍手を聞いたキッドは「このお客さんの反応がすべてだろ。AZM、お前とは避けて通れないからな。次はシングルマッチでいつでもやってやるよ」とその場で受諾した。