全日本新人王・関根幸太朗が3連続KOでMVP!内山高志の後輩、連続KO狙う
「ボクシング・全日本新人王決勝戦」(6日、後楽園ホール)
8階級の決勝戦が行われ、中止により不戦勝となった4階級と合わせて全12階級の新人王が決まった。最優秀選手賞(MVP)はデビュー3連続KOとなる2回KOで勝利したスーパーライト級の関根幸太朗(24)=ワタナベ=が受賞。技能賞は高校3年生でライトフライ級の坂間叶夢(18)=ワールドスポーツ、敢闘賞はスーパーフェザー級の李鎮宇(25)=角海老宝石=が受賞した。
関根が一撃で新人王を決めた。山下玄輝(23)=結花=を相手に左ボディーを中心に攻め、優位に試合を展開して迎えた2回。ブレーク直後に至近距離から左フックをたたき込むと山下は崩れ落ちるようにダウンし、相手陣営からタオルが投入された。
快勝に見えたが、試合後は「うれしいですけど内容がダメだったので、また修行します。下から相手がきて何もできなくなっちゃったんで」と不満顔。それでも、「早くチャンピオンになりたいです」と前を向いた。
花咲徳栄高、拓大、ワタナベジムと、元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志と同じ経歴。在籍時期が重なったことはないが高校時代に内山の指導を受けたことがあり、「あいさつしたら自分のことを覚えてくれていた。東日本(新人王)を獲ったときにも『おめでとう』と言ってくれた」という。
内山は24勝中20のKOを記録し、“ノックアウト・ダイナマイト”と呼ばれた強打者。関根もパンチ力には自信を持っており、所属ジムの渡辺会長から「できれは連続KOを狙う選手になってほしい。あと5つぐらい連続してくれれば何か名前を付けてあげたいね。まだまだ3つじゃ」と期待されると、「そうですね。そっちの方が見ている方も面白いと思う」と目を輝かせた。