皇治、相手の“肘有り”要求にイラッ「勘違いすんなよ」再起戦テーマは「バッティング」
「RIZIN.34」(20日、丸善インテックアリーナ大阪)
再起戦に臨む元K-1の皇治(32)=TEAM ONE=が11日、オンラインで練習を公開した。昨年6月に対戦するもバッティングでノーコンテストとなった元ムエタイ王者の梅野源治(33)=PHOENIX=と再戦するが、「俺がバッティングするかしないか、倒すか倒されるか、梅野選手どうこうは関係ない。みんなそれをテーマに見ると思う。うまくなってるか、下手くそでバッティングするか」と自虐しながら意気込んだ。
昨年6月の大阪大会で行われたキックボクシングのワンデートーナメントの1回戦で対戦したが、偶然のバッティングで梅野が負傷したため、わずか1回43秒でノーコンテストとなった因縁がある。皇治は「同じ事を繰り返したらあかん。不器用やからって許されるわけではない」と改善を取り組んでいると明かした。
一方、梅野からはバッティングを認める代わりに肘有りルールを提案されたが、それについては「勘違いするなよ」と不快感をあらわにした。「彼は俺とじゃなければ(RIZINで)試合を組まれることはなかっただろうし、俺からは(対戦する)メリットがないので」とこき下ろし、「それなら、ラウンド数もなしで(ルール無用の)ケンカすればいい。そんなことを言い出したらスポーツでも何でもない。(本気で)やる気もないのに、ほざいとるわと」といらだちを隠さなかった。
自身は21年の大みそか大会でYA-MANに敗れて「冬眠」を宣言。ただ、地元大阪大会に向けて、榊原信行CEOから「RIZINのために男気を見せてほしい。冬眠明けは大阪でするべき」とラブコールを送られ、再起が決まった。
「(今でも)困惑してますよ。当分試合はするつもりなかった」と話しつつも、「今回(カードが)20日前の発表やったのに、たくさんの皇治軍団が来てくれるので感謝しかない。いつになく燃えている」と、地元のファンの前で勇姿を見せることを誓った。