寺地拳四朗がリベンジ戴冠!矢吹を3回KO リング上で号泣「あーうれしい!」

 3R、矢吹正道を仕留めた寺地拳四朗(中央)=撮影・石湯恒介
 3R、TKO勝ちを収めた寺地(撮影・石湯恒介)
 3R、寺地の右が矢吹の顔面を捉える(撮影・石湯恒介)
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 「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(19日、京都市体育館)

 前王者で同級1位の寺地拳四朗(30)=BMB=が王者の矢吹正道(29)=緑=を3回1分11秒KOで破り、王座を奪回した。王座を奪われた相手から王座を奪い返したのは輪島功一(2回、相手はオスカー・アルバラード=米国、柳済斗=韓国)、徳山昌守(相手は川島勝重)、村田諒太(相手はロブ・ブラント=米国)に続く国内5例目。

 前回の対戦で序盤から得意の左ジャブを突いて距離を取りながら試合を進めたものの、4回終了時の公開採点で2者が矢吹リードとする誤算があった拳四朗。その反省から初回はプレッシャーをかけていき矢吹を下がらせる場面が目立った。2回に入ると拳四朗のパンチの着弾が増加。そして3回、拳四朗はさらにプレッシャーを強めてコーナーロープ際に追い込む場面が目立ち、最後は右ストレートでダウンを奪い、そのままKOとなった。

 試合後のインタビューで、拳四朗は「あー、うれしい。あー、よかった」と号泣。「みんな僕のスタイルビックリしたでしょ。あれが新しい作戦で、加藤さん(健太トレーナー)を信じてやってきたかいがありました。本当にありがとうございます」と感謝した。

 続けて「あとはもう加藤さんを信じて戦ったら。負けたらしょうがないと思ったので。でも、信じてやれば、絶対勝てると思っていたので。それだけを考えてやりました」と話し、矢吹に向けて「僕を強くしてくれてありがとうございました。楽しい試合でした」とメッセージ。

 今後について、「1回、自信をなくしたんですけど、今日で完全に自信も取り返せて、より自分も強くなったと思うし、これからはもう、どんどん強い相手としかやらないと思うので。統一戦や、階級上げたりも考えてはいるけど、多分、今日よりまた強くなっちゃうので、これからも是非、試合にきてください。応援してくれたらうれしいです」と、最後は満面の笑みを浮かべた。

 両者は21年9月22日、今回と同じ京都市体育館で対戦し、21年の年間最高試合に選ばれた激闘の末、矢吹が10回TKOで拳四朗の9度目の防衛を阻んで王座を奪取して以来のダイレクト再戦。前回の対戦では拳四朗が右目上から出血した原因がヒッティングとされたが後に拳四朗陣営が故意のバッティングだとする質問状をJBCに提出、偶然のバッティングに訂正され、WBCから再戦指令が出された因縁がある。

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