村田諒太「試合より延期が一番怖い」4・9ゴロフキン戦の恐怖以上に新型コロナ脅威

 明るい表情でテレビのインタビューに答える村田諒太(代表撮影)
 スパーリングで調整する村田諒太(右)=代表撮影
 サンドバッグを打って汗を流す村田諒太(代表撮影)
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 ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(36)=帝拳=が28日、IBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=との2団体王座統一戦(4月9日、さいたまスーパーアリーナ)に向けて、都内の所属ジムで練習を公開した。度重なる延期を経ての大一番を前に「試合への恐怖心もあるが、延期が一番怖い」と率直な心境を口にした。

 まずは試合実現を神に祈るしかない。このビッグマッチは当初、昨年12月29日に同会場で行うと発表されたが、新型コロナウイルスのオミクロン株の水際対策強化のため延期。今年2月下旬に再度予定され、外国人新規入国原則禁止の特例が認められる方向で調整を進めたが、政府の決定がずれ込んだため流れてしまい、4月9日でようやく決まった。

 村田自身、19年12月の初防衛戦から2年以上試合ができていないが、「なかなか経験しない心境ですよね。試合が怖いという恐怖心ももちろんちょっとあるが、2年も延期延期と繰り返されると、延期が一番怖いですよね」とポツリ。自身も試合の1カ月半前からホテル生活を送るなど、感染対策に細心の注意を払っているという。「頼むから延期にならないようにと、自分自身がすごく気をつけたりとか、そっち(感染や濃厚接触)の恐怖とかもあるので。試合ができないことを考えたら、試合ができる恐怖が少し和らぐというか。今回に関しては試合ができないのが一番の恐怖だなと思っているので」と不安な心持ちを明かした。

 ただ、リング外の“見えざる敵”とも戦いつつ、リング上で待ち受ける最強の相手への準備にも余念はない。この日報道陣に公開したスパーリングでは、距離を詰めてからのパンチを入念に確かめ、「ロングレンジで強みを出す相手なので、ロングレンジだけでは戦わない」と、前に出ながらのボディーを中心とした攻撃をポイントに挙げた。

 さらに、試合への入り方を一番のカギに挙げた村田。「1ラウンド目からすごく勝負やと思ってますね。そこで相手がプレッシャーを感じてくれるようやったら、展開としてはやりにくくない。逆にプレッシャーを感じさせられなくて、好き放題にされたら展開としてはキツいので、1ラウンド目の流れが一番大事。簡単にいなされたり、(相手の)ジャブで全く入れないとかになればキツいと思う」と、世紀の一戦へのイメージを膨らませていた。

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