村田諒太 王者ゴロフキンへ インファイト宣言 1ラウンドから勝負「チャンスある」

 窓越しに報道陣の質問に答える村田諒太(代表撮影)
 窓越しに報道陣の質問に答える村田諒太(代表撮影)
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 「ボクシング・WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦」(4月9日、さいたまスーパーアリーナ)

 世紀のビッグマッチに臨む村田諒太(36)=帝拳=が28日、都内の帝拳ジムで練習を公開し、最強王者ゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=相手に一歩も引かぬインファイトを宣言した。スパーリングではグイグイ前に出て、強打する姿を披露。1ラウンド目から勝負を懸ける決意で、「プレッシャーをかけられたら、すごいチャンスはある」と自信は満々だ。

 決死の覚悟で勝機をつかみにいく。村田は公開したスパーリングで、距離を詰めながらの鋭いパンチを入念に繰り出した。

 「イメージとしては(前で)プレッシャーをかけて、もっとボディーを打つ感じ。ロングレンジで強みを出す相手なので、そのあたりは練習してきた」

 腹をくくってインファイトに徹し、ファーストコンタクトから仕掛けるつもりだ。「1回から勝負になる。相手がプレッシャーを感じてくれたらやりにくくないが、好き放題されたらキツい展開になる。簡単にいなされたり、(相手の)ジャブで全く入れないとキツい」と大一番へのイメージを研ぎ澄ました。

 最強王者と同等に恐れるのは、リング外の見えざる敵だ。当初、昨年12月29日に行われるはずだった夢カードは、新型コロナの水際対策強化のため延期。今年2月に再度予定されたものの、外国人新規入国の特例が認められるのに時間がかかり、さらに2カ月延びた経緯があるだけに「試合の恐怖心もあるが、延期が一番怖い」と不安を口にした。

 村田自身も試合の1カ月半前からホテル生活を送るなど感染対策に細心の注意を払っており、この日の公開練習も報道陣はジム内に入らず、異例の窓越しでの取材という“厳戒態勢”が取られた。「頼むから延期にならないように。試合できないのが一番の恐怖なので、それを考えたら試合の恐怖が少し和らぐ」。目に見えない難敵とも戦いながら、あと11日となった夢のゴングを指折り数えて待つ。

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