JBC財政難で解散へ 亀田兄弟との訴訟で痛手 別法人移行も視野
国内のプロボクシングを統括する日本ボクシングコミッション(JBC)は31日、財政難による解散を発表した。2021年末の時点で純資産が約4千万円のマイナスとなるなど、2期連続で純資産が300万円未満。法律上、一般財団法人を維持できなくなった。この日の理事会、評議員会でも報告された。
清算法人としての業務続行は可能との認識で予定されている試合を運営する。スポンサー支援などによる組織の再建に注力する一方、別の法人に移行して出直すことも視野に入れている。
元世界王者の亀田興毅さんら3兄弟側が国内試合ができなくなったとして損害賠償を求めた訴訟で、今年2月に東京高裁から約1億円の支払いを命じられており、再建への影響が懸念される。JBCは1952年に設立され、審判の派遣など運営管理を行う。永田有平理事長は「今いただいている仕事は継続しないとならない。ゆくゆくは役員を刷新する」と話した。