村田諒太は「完璧」本田会長が断言 オッズ大差なんの!大番狂わせだ
「ボクシング・WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦」(9日、さいたまスーパーアリーナ)
ダブル世界戦の前日計量が8日、都内で行われ、4選手は全員1回目でパスした。WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太とIBF同級王者のゲンナジー・ゴロフキンはともに72・5キロだった。帝拳ジムの本田明彦会長は村田の仕上がりについて「完璧」と断言。この日に40歳となったゴロフキンは主催者から祝福のプレゼントが贈られた。
世紀の一戦への最後の関門を突破した。村田は若干減量疲れがあるようにも見えたが、無事に計量をパスすると、ゴロフキンと拳を合わせて笑顔。人柄を尊敬し合い、前日の会見でも友好的だった2人は、この日の写真撮影で約20秒向き合っても威嚇することは一切なく、再び拳を合わせて健闘を誓い合った。
最後の抗原検査も行われて陰性を確認。新型コロナウイルス感染による中止もなくなり、あとはゴングを待つばかり。村田の仕上がりについて本田会長は「調整は完璧。弁解できないぐらい調子いい。負けたら相手が強かったということ」と太鼓判を押した。
だが、やはり世界的スターの実力を評価する声は高い。英国の大手ブックメーカー、ウィリアムヒルの8日現在のオッズはゴロフキン勝利が1・18倍、村田勝利が4・5倍とゴロフキンが圧倒的に優位。立ち向かう壁は厚く高いが、村田の対策は入念だ。本田会長によると、頻繁にゴロフキンの映像を見て研究を重ねており、「よく毎日見られるな、と思うぐらい」だという。
本田会長が試合のポイントに挙げるのは村田の頭脳と前に出る圧力。「プレッシャーをかけるか、かけられるかで試合は決まる。ただ、オレより村田の方がボクシングの頭は上だから、考えに考えた作戦があるわけだ。それを信用する」と期待した。
村田は帝拳ジムのホームページ上にコメントを掲載。「あとは明日です。明日のことを今悩むのは止めます。明日の感情は明日になってみないとわからないし、キリストも“明日のことを思い煩うなかれ”と言っていますし。明日は明日でまたいろいろと思い悩みながら過ごすことになるでしょうね」とつづった。夢の舞台で大番狂わせを起こすか。