山内涼太 世界初挑戦「情けない」
「WBO世界フライ級タイトルマッチ」(9日、さいたまスーパーアリーナ)
WBO世界フライ級王座戦は、王者の中谷潤人(24)=M・T=が同級2位の山内涼太(27)=角海老宝石=に8回2分20秒、TKO勝ちし2度目の防衛を果たした。
世界初挑戦の山内は王者中谷のワンツーやアッパーで3回から左目を大きく腫らし、攻勢に出る機会がないままレフェリーストップとなった。氷のうを顔に当てて「情けない」とつぶやいて控室へ入ると、報道陣の取材には応じなかった。アマの強豪、東農大ではタイトルと無縁で自称「東農大の大穴」。プロでは強打を武器に20年8月にWBOアジア・パシフィック同級王座を獲得し、世界ランク入りを果たしたが、世界の壁は厚かった。