アマチュア13冠・堤駿斗 今夏プロデビューへ 親交ある天心との対決にも興味

 ボクシングの志成ジムは13日、都内で会見を開き、高校6冠を含むアマチュア13冠を獲得した堤駿斗(22)が1日に加入したことを発表した。

 堤は習志野高、東洋大で活躍。東京五輪は逃したものの、タイトル数はWBA・IBFバンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)の高校5冠を含む7冠を上回り、アマチュアボクシング界の最高傑作と言われる逸材だ。「夢をかなえるため」とプロ入りを決断。弟・麗斗(東洋大)が目指す24年パリ五輪出場前までの“世界獲り”に意欲を示す。

 志成ジムを選んだのは、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔ら有力選手が所属し「世界で戦って行く環境は一番いい」。希望はスーパーバンタム級かフェザー級。観察力と左のジャブが持ち味で「パウンド・フォー・パウンドで上位になれる選手」を掲げる。

 幼少期から自身と同じ極真空手を学んでいた、キックボクシングRISE世界フェザー級王者の那須川天心と交流があるという。那須川は6月の武尊戦後にプロボクシングに転向するが、堤は「階級が合えばどうですかね。オファーがあればやりたいです」と対戦に興味を示した。26日にB級のプロテストを受験し、今夏のデビューを予定している。(洪 経人)

 ◇堤 駿斗(つつみ・はやと)1999月7月12日、千葉市出身。小学校入学前から極真空手を学び、小5でキックボクシングとボクシングを始め、中2でボクシングに専念。習志野高時に日本人初の世界ユース選手権優勝、全日本選手権優勝。東洋大ではアマチュア通算13冠を獲得。東京五輪はアジア・オセアニア予選フェザー級1回戦で敗れ、世界最終予選が中止となったことで出場を逃した。21年世界選手権代表の麗斗(東洋大)は弟。身長171センチ、オーソドックス。

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