日本ミドル級1位・国本陸 17日に王座決定戦 「ゴロフキンVS村田」から大きな刺激
「ボクシング・日本ミドル級王座決定戦」(17日、住吉区民センター)
日本ミドル級1位の国本陸(24)が2度目の挑戦でのタイトル獲得に充実の仕上がりを見せている。17日に住吉区民センターで同級2位の酒井幹生(28)=角海老宝石=と同級王座決定戦を行う。「ゴロフキンVS村田」で話題を呼ぶミドル級で、夢の世界進出に向けての第一歩を刻む。
国本は2度目のタイトル挑戦に向け、3月に2度の東京合宿を決行。ワールドスポーツジムで前WBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級王者の井上岳志(ワールドS)と計50ラウンド近いスパーリングを重ねてきた。「井上さんとすごくいいスパーができました。今回はいけるんじゃないかと自信はあります」と王座獲得への手応えを語る。
昨年5月の初挑戦では竹迫司登(ワールドS)に打ち合いを仕掛けたところ2度のダウンを浴びて初回2分46秒KO負け。竹迫の王座返上により、目指していた雪辱の機会ではなくなったが、初黒星から1年で再挑戦のチャンスを得た。
六島ジム主催興行のメインイベントを任せられた。対戦相手の酒井は札幌工、東農大、自衛隊体育学校で豊富なアマチュア実績を誇る無敗選手だが、パワーの差を見せつけたい。
同じ階級の頂上決戦として「ゴロフキンVS村田」は当然チェックした。「本当にかっこいいなと感じた。自分はまだ全然そのレベルにはないけれど、日本選手でもミドル級のあの舞台で戦えるんだと夢を持てた」と大きな刺激を受けた。
通算成績は国本が6戦5勝(2KO)1敗、酒井は4戦4勝。