「ＲＩＺＩＮ・ＴＲＩＧＧＥＲ　３ｒｄ」（１６日、武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ）

　大麻使用で大相撲を解雇された元幕内貴源治の貴賢神（２４）＝フリー＝が総合格闘技（ＭＭＡ）デビューし、無差別級ＭＭＡルール５分３回戦で関根“シュレック”秀樹（４８）＝ボンサイブルテリア＝に２回ＴＫＯで敗れた。

　双子の兄で元十両貴ノ富士のスダリオ剛に続いてＭＭＡに転向し、世界最高峰の団体ＵＦＣでも活躍した高阪剛らの指導を受けている貴賢神。ボンサイ柔術で腕を磨き、元静岡県警の刑事から４３歳でプロ格闘家となってプロレスラーとしても活動する関根を迎え撃った。

　「顔面の骨を折ろうと思う」「（髪を金色に染めた）頭を血で真っ赤に染めたい」などと過激な予告をしていた貴賢神。１回は距離を取って様子を見る展開が続いたが、貴賢神は重いワンツーで関根を後ずさりさせ、右のローキックでも顔をしかめさせるなど、パワーで観衆をどよめかせた。

　だが２回、関根にタックルからテークダウンを許し、立ち上がったものの、投げで再びテークダウンされ、グラウンドでパンチの雨を浴びてしまう。再び立ち上がって膝蹴りを一発放ったものの再びテークダウンされ、またもパンチの雨を被弾。最後はサッカーボールキックを連発されレフェリーがストップした。

　２１年大みそかに続いてＲＩＺＩＮ２連勝を飾った関根はマイクを持つと「オイオイオイ、格闘技はね、暴力には負けん！正義は負けない！プロレス最強！ボンサイ柔術最強！昭和最強！」などと野太い声でほえまくった。